年末が近づいてきましたね。みなさま、忘年会や新年会の予定にワクワク心踊らせていることでしょう。秋田の宴会には、秋田の日本酒が欠かせませんよね。すでに今年の新酒も続々と出てきています。フレッシュでみずみずしい、できたてピチピチの「しぼりたて生酒」で乾杯してみませんか?
前菜やお刺身には冷たいお酒で、味の濃い煮物や鍋ものにはお燗酒もいいですね。温度を上げると旨味が出てきて、香りや余韻ものびやかになりますよ。お燗するお酒には酒蔵で寝かせた火入れ酒がおすすめ。熟成して角がとれ、まろやかな膨らみのある味わいになっています。
アツアツの「熱燗」もグッときますが、私は「ぬる燗」も大好き。身も心もとろ~んと気持ちよくなる、お風呂と同じくらいの温度(40℃)です。口の中でやさしくやわらかく広がって、目を閉じて「あぁ、極楽~」と言いたくなる、幸せなお酒になりますよ。
よく「おすすめの秋田酒は?」と聞かれますが、秋田の日本酒は、年々、洗練されて美しさを増し、どの銘柄も素晴らしく美味しくなっています。旨味が広がりつつも酸味のバランスが絶妙で、飲んだ後も爽やかで、飲み飽きしません。良質のお米やキレイな水、ひたむきな造り手の心が表れているようです。
具体的に銘柄を挙げるとすれば、若い方には東京でも大人気の「新政」「山本」が会話が盛り上がりそう。じっくりとお酒に向き合ってみたければ、「雪の茅舎」「福小町」などを飲むと、その旨さに酔いしれることでしょう。
(ちなみに、今年の秋田県清酒品評会の出品酒146点すべて試飲してみました。私が「おっ!」と思ったのは 「飛良泉」と「阿櫻」でした。)
そんな美味しいお酒に囲まれているから、楽しくて、ついつい飲みすぎてしまうんですよね。悪酔いや二日酔いが心配になりますが、私が心がけている予防策を3つお教えしましょう。
まず1つめは、絶対に空腹で飲み始めないこと。脂質のあるドレッシングやナッツで急激なアルコール吸収を防げます。2つめは、お酒を飲む合間に、お水も飲むこと。量の目安は、お酒と同じくらいです。最後に3つめは、少し早めに帰って、すぐ寝てしまわないこと。眠ってしまうとアルコールの分解が遅くなってしまうので、水分をとりながらなるべく起きています。
次の日の朝、目覚めるまでが宴会です。仲間との楽しい思い出を作って、さらに爽快な気分で目覚めましょうね。
それではみなさま、これからの酒宴ラッシュ、存分に楽しんでいきましょう!!
(秋田人変身力会議 幹事 鈴木絵美)