2018年1月1日
秋田人変身力会議 会長 荒谷紘毅
新年おめでとうございます。
2008年7月に発足した当会も早いもので今年10年目を迎えます。
年6回ペースの研究会兼飲み会も57回を数え、今年は節目の10周年・60回を迎えます。
ここまで続けてこられたのもひとえに会員の皆様のご協力のお陰だと感謝しております。
新しいことには飛びつくものの、持続力に乏しい秋田県人としては少し変身できたのではないかとも思っています。
昨年の年頭ご挨拶で心配したトランプ政権の動きは、
米国が主導してきたTPPから脱退、カナダ・メキシコとのNAFTAの見直しや北朝鮮とのチキンレース、
中東政策の見直しなどこれまでの政治経済的な積み重ねを全く無視した行動や、
思い付きで発するツイッターで世界中に不安と断絶をばらまき、
危機感に乗じて日本には多額の兵器を買わせ、中国からも28兆円の投資?を取り付けるなど、
ビジネスマンとしての手腕をいかんなく発揮しました。
しかし、
この営業マンには「米国ファースト」という俗耳に馴染むポピュリズムスローガン以外に世界を納得させる何の理念も政策もなく、
分断と憎悪を拡大させたとしか思われません。
米国は知性も品性もない不動産屋に世界最強の軍事力を与えてしまいました。
こうしたトランプの傍若無人な振る舞いに、英、独、仏のリーダーは眉をひそめ、距離を置いていますが、
我が国のリーダーはトランプと「完全に一致」したと運命を共にする覚悟のようです。
白井聡氏の説く『永続敗戦論』そのものの情景ですね。
トランプに押し売りされた一基1000億円というイージスアショアなる危険なおもちゃを住民の気持ちや意見を一顧だにすることなく秋田市に設置することが閣議決定されましたが、
選挙で勝てば何でもできるといわんばかりの政権の態度に、秋田県民は得意技の「物言わぬ民」を貫くのでしょうか?
北朝鮮の信頼性に乏しい核ミサイルが、秋田市に着弾する保証はないし、政権支持者か否かを区別できる筈もありません。
首長をはじめ、県選出国会議員や県議、市町村議など、県民の安心安全を守るべき立場で給料をもらっている公僕たちはどう対応し、
核ミサイルが飛んで来たらどう責任を取れるのでしょうか?お上のやることにNOは言えないのが民主主義でしょうか?
ともあれ、新年早々秋田は国際的な緊張のど真ん中に立たされてしまいました。
変身力会議は政治団体ではありませんが、偏狭なナショナリズムを排し、忌憚のない論議を深めることで秋田の千年王国への道を探ってまいりたいと思います。
会員の皆様には本年も変わらぬご厚誼、ご協力をお願いいたします。